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岩城裕一
代表取締役社長兼CEO
(最高経営責任者)
岡島正恒
東京事務所代表、副社長
松田和子
医薬担当、副社長

メディシノバ ブログ TOP | 2010年1 月 »

Neurology

2009/12/29

MN-166のフェーズ2治験の結果をまとめた論文がNeurologyという医学雑誌にアクセプトされました。かなり前にアクセプトの通知を受けていたのですが、実際に論文が掲載された雑誌が出るまではブログには書かない方 が良いのでは?と言われ控えていたのに、岩城社長が前回のブログであっさり書いてしまい慌てて弁護士の方に確認したところ「No Problem」とのこと。なーんだ!それなら、この朗報をもっと早くにブログに書いたのに、、、

は医学論文にはピンからキリまで色々あります。こういっては失礼なのかもしれませんが、世の中に出ている医学論文には方法論やデータ・結果を適当に誤魔化 しているトンデモナイものあれば、データの解析が不十分であったり、結果についての深い考察がされていない中身の薄っぺらな論文も結構あるのです。そういう玉石混交の医学論文の中で、きちんとした論文であるかどうかの目安になるのが医学雑誌の「格付け」にあたるインパクト・ファクターです。このインパク ト・ファクターはレストラン・レビューのミシュランガイドの星のようなもの。レベルの高い雑誌はレビューアーの方々が一流ですし、沢山の優秀な論文が応募 されるので競争率も高くなります。今回、私達の論文がアクセプトされたNeurologyはアメリカ神経科学会のオフィシャル学会誌であり、昨年のインパクト・ファクターが7.043というレベルの高い医学雑誌なのですよ。

文の一流誌へのアクセプトもそうですが、何といってもアヴィジェンとの合併というメディシノバにとって良いニュースが年の終わりに続きました。アヴィジェン合併を成立させるためチーム浅子の面々は夜を徹して働き、資料室の片隅の仮眠用の小さなソファが重用されていました。本件に関する苦労話はいつか浅子CFOがブログに書いてくれるのでは?と思います。日本の株主の皆様からの大いなるサポートが無ければ有得なかった合併です。本当に有難う御座いまし た!どうぞ来年もメディシノバの応援をお願い申し上げます。

皆様にとって、安全で心穏やかな良い年末年始でありますように、、、。

松田和子

買収手続き完了

2009/12/25

こんにちは。

東京事務所の岡島です。

12/17()開催の臨時株主総会でアヴィジェン社の買収が承認されて1週間が経ち、買収の手続きも完了し、新生メディシノバがその第一歩を踏み出しました。

細かい数字の公表は差し控えますが、今回の買収議案に対し、7割を超える株主の皆様から賛同をいただきました。本当に多くの株主の方にこの買収の趣旨をご理解いただいたものと感謝しております。また、この6ヶ月間で株主数、出来高が大幅に増加し、当社株の取引に活気が出てきました。当社は米国に本社を有する外国籍企業でありますが、株主の過半数は日本人で、経営陣も日本人、開発している新薬の殆どが日本の製薬会社からのもので、私自身は常日頃「内資系外国企業」と呼んでいます。外国人持株比率が50%を超え、製品の製造、売上の大半が海外といった国内企業より、余程日本企業らしいと思っています。また、最近1年はヘラクレスの出来高、円換算の株価がナスダックのそれを大きく上回り、ヘラクレスがナスダックを牽引している状況が続いております。これもひとえに日本の個人投資家の皆様のサポートの賜物であり、厚く御礼申し上げる次第です。今年1年は、北は札幌から南は熊本まで日本全国で個人投資家説明会を行いました。来年も日本各地で説明会を積極的に行っていく所存です。このブログをお読みの方々もお時間があれば是非参加してみて下さい。

来年はさらにパワーアップして頑張りたいと思いますので引き続きの応援宜しくお願い申し上げます。

Best Wishes for a Merry Christmas and a Happy New Year!

岡島正恒

ありがとうございました

2009/12/18

東京での講演会の後、ロスアンジェルスに直行。現地時間で17日午前11時にロス到着。ただちにサンディエゴへ。午後3時からの臨時株主総会の議長をつとめ、多くの株主さんのサポートをいただき、おかげさまで本日の臨時株主総会でAvigen社との合併が承認されました。応援していただいた株主の皆さんに心よりお礼申し上げます。

思えば長い1年でしたが、素晴らしい可能性を秘めた薬に更なる付加価値を見いだすためにはどうしても必要なTransactionでした。本当にありがとうございました。と同時に、この薬の可能性を認めて応援していただいた Avigen社の株主の皆さんにも心よりお礼申し上げたいと思います。

弊社ではMN-166と呼ばれているプログラムは、日本ではケタス(一般名Ibudilast)というブランド名で販売されている薬です。日本以外では発売されておりません。大阪大学、東北大学、北海道大学などで行われた研究から、 MN-166は多発性硬化症に効果があるのではということで弊社が米国で開発を進めて参りました。ヨーロッパで行われた臨床治験でもその効用が認められ大きな期待をもってグローバルな展開を模索していた矢先に Avigen AV411と呼ばれていたプログラムとバッティングしていたことが判明。とはいえ、この素晴らしい薬を世界中の患者さんに提供するためには、なんとかしなければいけませんでした。ですからどうしても両社が一緒になることが必要でした。

MN-166に神経保護作用があることは、以前より日本の研究者によって指摘されておりました。ヨーロッパで行われた私たちの多発性硬化症の治験はそのことを実証しました(MN-166に神経保護作用があることの詳細はこの分野ではそれなりに権威ある雑誌、Neurologyに掲載されますので参考にしてください)。そして Avigen社のAV411の治験成績が、期せずして MN-166に神経保護作用があることをサポートすることとなり二つのプログラムのベクトルの方向が決まりました。

弊社のMN-166は多発性硬化症をターゲットとしておりますが、Avigen社のAV411は疼痛治療、および薬物中毒の治療をターゲットとしております。今後はアルツハイマー病、パーキンソン病など幅広い神経性疾患に適応されることが予想されます。

ということで、私たちが Avigen社との合併を模索していた理由がおわかりいただけたと思います。1年間はたしかに長かったのですが、すばらしい薬を必要としている患者さんに提供するためには越えなければならなかったハードルでした。

おかげさまで今日ハードルを越えました。これからはゴールを目指してホームストレッチです。

ますますの応援をお願いいたします。

岩城裕一

臨時株主総会の議決権行使について

2009/12/01

こんにちは。

東京事務所の岡島です。

 

本日より株主の皆様に12/17()開催の臨時株主総会の招集通知が郵送にてお手元に届き始めました。

今日はこの内容について非常に多くの質問がありましたのでこの場を借りて回答させていただきます。

招集通知2ページ目の抜粋文書が下記の通りです。

 

『議 決権代理行使指図書をご返送くださったもののご希望の議決権行使の態様が示されていない場合、皆様の議決権代理行使指図書にかかる議決権は、上記第1号議 案及び第2号議案にそれぞれ賛成票を投じていただいたものと数えられます。議決権代理行使指図書をご返送いただかなかった場合、皆様の議決権は、メディシ ノバの臨時株主総会における定足数の確定のための計算には含まれないものの、本合併契約の採択及び転換可能有価証券の発行に対する反対票として数えられる こととなります。』

上記の意味することは、下記の通りとなります。

 

議決権代理行使指図書をご返送いただかなかった場合→反対票としてカウントされます。

議決権代理行使指図書をご返送くださった場合で賛否欄に記載がなかった場合→賛成票としてカウントされます。

 

前回のブログにも書きました通り、アヴィジェン社買収成立には発行済株式数の過半数の賛成票が必要となります。決して低いハードルではないと認識しております。本件に賛成いただける株主の皆様は、是非、議決権行使のため、ハガキ(議決権代理行使指図書)投函宜しくお願い致します。

 

2009121

岡島 正恒