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MN-166の新たな適応症

2010/02/18

昨年末、正式にアヴィジェン社との合併が行われた事で、MN-166には新しい適応症での治験が加わりました。旧アヴィジェン社のホームページには英語で説明されていたので(現在もまだアクセス出来ます)すでにご存知の方も多いかも知れません。現在、我が社の英語版のホームページもアップデート準備中ですが、この新たな適応症・治験についてこの場を借りて簡単に説明したいと思います。

新たな治験として加わったのは、“Opioid withdraw” 麻薬鎮痛剤等の禁断症状(薬物依存症)の治療です。

現在この治験はNIH(米国衛生研究所)からの研究費助成を得て、米国ニューヨーク コロンビア大学で行われています。製薬企業の行う治験に公的機関の研究費が助成される事は珍しいことです。このような公的機関からの助成は、社会的に非常に意義のある薬開発を強く望まれる薬の治験をスムーズに行う事をサポートする目的で与えられます。特にNIHのような非常に権威のある研究機関からの助成は、米国政府のこの治療薬に対する大きな期待が伺えます。

薬物に対する依存性がどういったメカニズムで起きるのか?という事は日本でも研究が進んでいます。中枢神経系のグリア細胞の重要な役割を果たす事がわかっています。(*参照 成田 年:「薬物依存時におけるシナプス可塑性とグリア細胞」日本薬理学雑誌、1261p43p48 2005 中川貴之:「グリア細胞と薬物依存」『グリア細胞-その新しい展開』Clinical Neuroscience, 23, p165-p168 2005

MN-166はグリア細胞の調節因子として、MIF(マクロファージ遊走因子)やTLR4の活性を抑え、グリア細胞の前炎症ファクター活性を抑制すると考えられています。グリア細胞活性化の抑制を介して中枢神経系において神経保護の役割を果たすと考えられ、このメカニズムに基づき、アヴィジェン社はイブジラスト(AV411=MN-166) での薬物依存症の治療における特許を申請し、治験を始めていました。今回の両社の合併により、MN-166は多発性硬化症の治療薬としての開発のほか新たに、薬物依存治療薬としての開発という新たな一面が加わったのです。

昨年、日本で有名芸能人の違法薬物の使用・依存が明るみになり薬物依存症という病気に大きく関心を持たれるようになりました。違法薬物依存の場合は犯罪とも絡み、患者本人だけでなく、家族など周りの人々にも苦難な思いを強いる辛い病気です。依存性が強く形成されてしまった場合は周囲の方々の援助や本人の精神力だけでは立ち直ることの非常に困難な病気です。MN-166 の新たな開発プログラムが、この病気に苦しむ患者さんや、家族の方への大きな手助けになることを期待しています。

松田和子

 

当社の発行済株式数

2010/02/16

こんにちは。

東京事務所の岡島です。

少しブログの間隔が空いてしまいました。

本日は当社の最新の発行済株式数を確認する方法をお教えしたいと思います。

Yahoo!ファイナンスで当社(4875)の「詳細情報」をご覧になった方はご存知だと思いますが、残念ながら発行済株式数のデータを表示いただけないために時価総額等のデータの欄が「---」となっております。これは当社がヘラクレス上場の外国企業であることに起因するもので、国内企業であれば当然表示されているものです。本件に関しては、色々手を尽くして表示されるように動いておりますが、現状実現に至っておりません。

そこで発行済株式数を確認する方法として、1.大阪証券取引所ヘラクレスのホームページより”4875”の証券コードを入力いただくか、2.当社ホームページのトップページ左下方の「Hercules 株価情報」のアイコンをクリックいただくとダイレクトに以下のリンクにあります大証企業情報サイト内のメディシノバのページに飛びますので試してみて下さい。

http://qweb1-1.qhit.net/hercules/qsearch.exe?F=jp/quote&QCODE=4875/NG

こちらのページには「上場株式数」の欄にきちんと数字が表示されています。この数字は当社が毎月月初に前月末の発行済株式数を大阪証券取引所に報告しており、その数字が月中旬に反映されるものです。本日時点での「上場株式数」は1217.251万株となっています。これは1月末時点の発行済株式数であり、「上場株式数」は1月中旬以降変化していないことから1月中は転換可能有価証券の転換行使、ストックオプションの行使が無かったことが分かります。転換可能有価証券の行使がどの程度進んだのかを調べたいのであれば1ヶ月毎の新株発行状況をこのページにアクセスしていただくことにより、確認することができます。アヴィジェン社の買収に伴い発行した転換可能有価証券は月末にのみ転換請求することができ、実際の新株発行は翌月初旬となる仕組みです。もし、1月末に転換請求があった場合には2月初旬に新株が発行されており、ヘラクレスのホームページ上では3月中旬にその数字を確認できるはずです(ナスダック7.0米ドル、ヘラクレス7.2米ドル程度と転換価格6.8米ドルは上回っており、転換行使があっても不思議は無い状況が続いています)。但し、新株発行の内訳(転換可能有価証券行使分○○株、ストックオプション行使分○○株)までは確認できません。

また、今月は2/26()名古屋、2/27()東京で個人投資家向け説明会を行いますのでお時間のある方は是非お越しいただければと思います。

岡島正恒