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チーム・マスターズ・プロジェクト

2010/09/22

皆さん、ご無沙汰しております。サンディエゴもすっかり秋の気配を感じる毎日が続いております。9月を過ぎると近辺のビーチがワンちゃんに解放されるため、愛犬家の私にとってはとても満喫出来る季節です。

さて今日は先日松田先生がご紹介されたClaremont大学との”Team Masters ProjectTMPチーム・マスターズ・プロジェクトについてもう少し詳しく説明させて頂きたいと思います。

Claremont大学はロスから約70キロほど東に位置するクレアモント市にある大学で、特に同大学の名物プログラムであるDrucker School (MBA Program)は近年日本でも話題を呼んでいるプログラムです。

ピーター・ドラッカー氏は「マネジメントの先覚者」「マネジメントの巨人」「マネジメントの父」などと呼ばれていて、あのGEのウェルチ氏をして「ナンバー1、ナンバー2戦略はピーターからもらったアイデアだ」と言わしめるほどの影響力を与えています。あの有名なマッキンゼーにmanagement consultingというコンセプトを提示したのは彼であるという説もあるほどです。またイトーヨーカドーグループの創業者である伊藤雅俊氏とドラッカー氏はお互いに尊敬しあう30年来の親友で、同校に今まで2300万ドルもの寄付を行い、スクールの名称もドラッカー単独のものからThe Peter F. Drucker and Masatoshi Ito Graduate School of Managementと両者の名前が刻まれました。この影響からか多くの優秀な日本人学生も同校に在籍しております。

実はこのMBAプログラムの中の”Entrepreneur”企業家と言うクラスで、私がバイオテクノロジーの紹介をするために臨時講師として呼ばれた事がきっかけで同校との交流が始まりました。

チーム・マスターズ・プロジェクトは、MBSMaster of Bioscience)のプログラムの中でもっとも重要なプロジェクトで、日本で言う卒業論文に匹敵するものになります。プロジェクトの期間は一年間に及び、企業から選ばれた約4-5人の生徒が専任教授の指導を受けながら、毎週最低20時間の時間を費やしてプロジェクトを進めていきます。以下がメディシノバのメンバーです:

KGITeamMediciNova

写真左から:

ジャスティン・シン 予算担当

トレバー・セル   プロジェクトマネージメント担当

コーリー・オザー コミュニケーション担当

シェファーリ・ナグラニ    プロジェクトリーダー

ジェイコッブ・グラハム    書記

とっても優秀なメンバーばかりで、メディシノバの社員も大いに刺激を受けて一緒に頑張っています。生徒さん達には、まずノンコア開発品の中のMN-029(固形癌)を中心に大手コンサルティングファームが行うようなリサーチをして頂くことになりました。こうして将来バイオ業界を支えて行く優秀な生徒さんとこのプログラムを通して交流し、彼らのメンタリング(助言)を出来る事に喜びを感じています。

また以下が本年度のチーム・マスターズ・プロジェクトに参加している他企業とプロジェクトのリストです:

Abbott     Intellectual Property Valuation Project

Allergan Optimizing Development Capacity

Beckman Coulter Product Life Cycle Management Analysis

BioMarin     Cell Growth Optimization

Celgene    Injectable Cellular Therapeutic

Claremont BioSolutions   Development and commercialization of a novel, disposable, integrated cartridge for the rapid detection of organism associated with Hospital Acquired Infections

Eli Lilly     Scenario planning for tailored therapeutics

Gilead Sciences     Use of Near-Ir spectroscopy for finished product release testing as an alternate to Karl Fischer testing for the determination of moisture

Life Cell   Pathogens and biofilm in the healing process for chronic wounds and surgical reconstruction

Life Technologies Technology assessment of digital nucleic acid amplification/Simplifying transgenic animal development

Tecan Investigation of global alternative markets for new product

Veracyte     Opportunities in specific molecular diagnostic markets

浅子 信太郎

Claremont(クレアモント)大学院との提携プロジェクト

2010/09/07

皆さん、こんにちは。日本ではまだまだ暑い日々が続いているようですが、体調などを崩されてはいませんか?

今週末はLabor  Day  Weekend(勤労感謝の日)のため3連休です。この週末はアメリカでは夏の終わりを意味し、週明けからは学校は新年度が始まります。日本でいえば4月にあたる時期なのです。学校は新入生を迎え入れ、長い夏休みを終え次の学年に進む生徒達が学校に戻って来ます。この時期、デパートや小売り店は“Back  to school Sale”として学生が必要な物(学生の一人暮らし用グッズや文房具やコンピュータなど)の大型セールが行われています。

今日は、新学期に際して、、、の話題です。

今までブログや株主さん向けの説明会では、集力しているMN-221MN-166の話ばかりですしたが、今日は少し別のプロジェクトの話をします。MN-221MN-166以外のプロジェクトを私達はノンコア プロジェクトと呼んでいます。現在進行形での治験を行っているわけではないし、提携先を探す活動も他に比べて控えめだからです。ですが、だからと言ってこれらの他のプロジェクトは“放ったらかし“なのではありません。

サンディエゴにはClaremont大学という大学があります。この大学にはKeck Graduate Institute と呼ばれる大学院があり、MBSMaster of Bioscience)というプログラムがあります。このプログラムでは、バイオ系・製薬系企業と提携して行う”Team Masters ProjectTMPチーム マスターズプロジェクトがあるそうです。サンディエゴはカリフォルニアの中でもBay areaと呼ばれるサンフランシスコ周辺に次いでバイオ系企業、製薬系企業がオフィスを構えている地域です。

MediciNovaは数多くあるサンディエゴのバイオ・製薬企業の中から、この新学期9月から始まるClaremont大学院MBSプログラムの産学連携TMPプロジェクト提携先に選ばれました。大学院生が我々のノンコアパイプラインについて、マーケット調査、開発プラン、ビジネスリサーチなどを共同で行うものです。このプロジェクトについては、当社からは浅子信太郎CFOMark Johnsonアソシエートディレクターが大学院生のメンター(助言者)になります。

浅子CFOには、近いうちにこの話題でブログを書いてもらいたいな、、と思います。

皆様、9月にも関わらずの猛暑の中、どうぞ熱中症・脱水症には気を付けてお過ごしください。ポカリスエットやゲータレードなどの電解質を含んだ飲み物を常に携帯して、こまめに水分を補給し、休息をたっぷり取ることを心掛けてください。

松田 和子