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大阪と福岡でのIR説明会

2010/06/04

先週末はメモリアルデーのため3連休の週末でした。メモリアルデーとは戦没者を悼む休日なのですが、と同時にアメリカ人にとっては夏の到来を意味する週末でもあります。解禁になったビーチへ繰り出すとか、家族や友人とアウトドアでBBQを楽しむ、、、といった過し方する人が多いようです。私は、出張続きであまり構ってあげられない犬や猫達を長めの散歩に連れて行ったり、、と何をするでもなくのんびり過しました。

さて先週は日本では大阪と福岡でのIR説明会に行ってきました。大阪の説明会での最後のQ&Aのセッションで既存の株主の方から、貴重なご質問を頂きました。時間の関係もありゆっくりとは回答出来なかったのですが、ご理解いただけていれば、、と思っております。

MN-166の導出活動の事や昨年末に合併したアヴィジェンに対してアヴィジェンの株主が起こしていた訴訟の結果についての質問でした。MN-166に関しては私が回答し、アヴィジェンへの訴訟の結果については東京代表の岡島が回答致しました。

MN-166の導出状況については当初の目標から大きく遅れているのは事実です。以前はどうしても「アヴィジェンが全く同じ化合物を別の適応症で開発中」という事実に対して交渉の場で色々問われる事が多かったのだそうです。

そこで、両社が合併する事により

1. 両社、お互いが競合しあう事にならない、
2. 両社の持つイブジラストのデータ、適応、特許を共有する事での
  シナジー効果 

というメリットがあることを確認し、合併交渉を開始し、少々時間が掛かりましたが昨年末、合併が整いました。合併後の現在は、慢性神経性疼痛と薬物依存という新たな適応症が加わった事、イブジラストのアナログ化合物の特許や高用量でのデータも得られた事でMN-166の価値が高まったと思います。また
Neurogoly掲載論文やDr. FoxEditorial commentのお陰で多発性硬化症の領域でも、23年前よりももっと評価が高まりました。そのため良い意味で状況が以前よりもちょっと複雑になっている部分があります。多発性硬化症治療に興味がある会社だけでなく神経性疼痛の適応に興味を示す会社とも交渉していますし、交渉の途中で相手の興味が多発性硬化症から次第に慢性疼痛に移っていったり、その逆だったり。導出活動は、決して後退とか足踏みしているわけではないのです。不都合な事実を隠しているという事も一切ありません!!

大阪説明会では男性の聴衆の方から「アルツハイマー病という言葉より認知症という言葉を使った方が判り易いですよ」という貴重なコメントも頂きました。その通りですね。出来るだけ判り易い言葉を使う様に気をつけたいと思います。どうも、有り難うございました。福岡の説明会では、MN-166の脳萎縮のメカニズムについてのご質問を頂きました。学会での質問のようなハイレベルの医学的な質問でしたよ。MN166に興味を持って下さる方がいらして下さって、大変嬉しかったです。

今日は木曜、朝一番でボストンへ向かっています。今回はMN-166ではなく、もう一つのパイプラインのMN-221の件で、です。朝は4時起きと早かったので、機内では離陸前にすでに眠りこけていました。突然の大きな揺れで目を覚ましたので、今こうしてブログを書いたのです。

日本はもう金曜日ですね。皆様、良い週末をお過ごし下さい。

松田和子