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ナスダックでの出来高につきまして

2010/07/22

皆様こんにちは。

東京は非常に暑い日が続いております。

さて、7/77/19の間の9営業日、米国ナスダックでの当社株の売買は、連日出来高0(ゼロ)を記録しました。投資家の方からナスダック上場廃止になったのかという問い合わせもいただいた位です。なぜ、ナスダックの出来高がこのように少なくなってしまったのかを公開情報を基にお話ししたいと思います。

 

まず、2008年度、2009年度の有価証券報告書88ページ「所有者別状況」を以下に示します。

 

岡島ブログ 

「取締役及び執行役」:退職した執行役が保有株式を売却したことによる減少分

「ベンチャーキャピタル」:上場後5年以上経過し、ファンドの期限到来による売却と想定

「不明」:ブローカー、カストディアン名義となっている部分で主に機関投資家保有と想定

「合計」:転換社債の転換、退職者のストックオプション行使による新株発行で増加

 

 

ナスダックで取引されている株式は主に「不明」部分にあります。

昨年下期はナスダックよりヘラクレスの株価が高かった時期が殆どであったことで裁定取引(アービトラージ())が行われ、ナスダックでの流通株がヘラクレス市場に移動したものと推定できます。この結果、ナスダックでの流動株が極端に少なくなり、今回のような状況となったものと理解しております。

仮にナスダックの株価がヘラクレスより高い状況が続いてくれば逆の現象が起こることも充分に考えられます。実際に2007年上期は逆のアービトラージが起こっていました。また、アヴィジェンを買収した際に発行した転換社債の転換が進めば米国での流通株式が大幅に増える可能性もあります

 

この間、当社株式を支えて下さっていたのは主に個人投資家の皆様です。サポートいただいた皆様に感謝しつつ、引き続き、個人投資家向け説明会や説明会の動画配信等で個人投資家の皆様への情報発信を積極的に行っていきたいと考えておりますので宜しくお願いします。

 

()ここで言う、アービトラージとは、当社株式が上場している2つの市場で当社株式をほぼ同じタイミングで売買し、そのサヤ取りを行うことです。

 

岡島 正恒

チーフ・ビジネス・オフィサーの御紹介

2010/07/02

株主の皆様方、大変ご無沙汰しております。

本日は先月の取締役会で弊社のCBO(チーフ・ビジネス・オフィサー)に就任されたマイケル・コーフィー氏に関してご紹介したいと思います。コーフィー氏の略歴に関しては既に6月15日に発表されたプレスリリースで紹介されているのでここでは省かせて頂きますが、以下にリストされているライセンシング契約を実現させてきたアメリカのバイオ業界ではとても有名な方です。アヴィジェン社との合併終了後、当初は弊社のアドバイザーとして導出活動を手伝って頂きましたが、この度正式に事業開発のヘッドとして経営陣に加わりました。この弊社にとってとても重要なタイミングに、彼の様な経験と実績をもった人材が導出活動のリードをとって下さる事は非常に心強いしだいです。今後ともメディシノバの応援宜しくお願い致します。

ライセンス及び売買取引に関する経歴

アヴィジェン・インク(Avigen, Inc.(Nasdaq:AVGN)

l  Sanochemia Pharmazeutica AGより、AV650(トルペリゾン)の北米における権利を導入

l Baxter Healthcare AV513(フコイダン)を資産売却。

アマリン・コーポレーションPLCAmarin Corporation PLC

l  Elan Corporationから、PermaxR(ペルゴリド・メタンスルホン)及びZelaparTMZydisR、塩酸セレギリン)の米国における権利を導入。

l  Rocheとの間で、TasmarR (トルカポン)の全世界における権利を導入する契約にサイン。

イーラン・ファーマスーティカルス・ノース・アメリカ(Elan Pharmaceuticals, North America

l  Abbott Laboratoriesに、米国におけるCorlopamR(フェノルドパム)の権利を売却

l Draxis Pharmaceuticaに対し、カナダにおける神経関連製品のポートフォリオの権利を導出。

l  Wyethより、NaprelanR(ナプロキセン)の米国における権利を導入。

l  Wyethより、MysolineR(プリミドン)の米国における権利を導入。

l  大日本製薬より、ZonegranR(ゾニサミド)(新規抗てんかん剤)の米国における権利を導入。

l  Phamavene Laboratories から、CarbatrolR(放出コントロールカルバマゼピン)(抗てんかん剤)を導入。

l  同剤を、Shire Pharmaceuticalsに導出。

l  R.P.Scherer(現在のCardinal Health)から、ZelaparRを導入。

アテナ・ニューロサイエンス・インク(Athena Neurosciences, Inc.

l  Upsher-Smith Laboratories,Incより、DiastatTM(ディアゼパム直腸ゲル)の権利を導入。

l  Eli Lillyより、PermaxR(ペルゴリド)の米国における権利を導入。

l  Sandoz LTDより、ZanaflexR(チザニジン)の北米における権利を導入。

Michael Coffee 

浅子 信太郎