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« 2011年も宜しくお願いします | メディシノバ ブログ TOP | 経済評論家の三原淳雄先生の訃報 »

猛吹雪の合間を縫っての出張

2011/02/06

日本でも各地で大雪が記録されている今年の冬、皆さん安全にお過ごしでしょうか?

異常寒波はこちらアメリカでも猛威を奮っています。NYの空港が閉鎖されたことは前のブログでも書きましたが、依然として東海岸、中西部は繰り返しsnow stormに襲われています。

先週の週半ばから東海岸、中西部への1週間の出張中です。7日間の間に、フィラデルフィア、セントルイス、ワシントン、ニューヨーク、ボストンの順に5つの都市へ移動です。吹雪で飛行機が欠航すると、空港で足止めになってしまうし飛行機の予約変更をしなくてはいけないので毎日天気予報を気に掛けて過ごしています。今日はセントルイスからワシントンに移動してきました。ところが到着してみたら空港からホテルまでが遠く離れていて、シャトルバスでも100ドル近くするというので(吹っかけられたのかしら?)思い切ってレンタカーを借りました。週末料金でお安いためシャトルなんかよりずーっとお得。知らない街を一人で運転するのは大変ですがカーナビは借りても使い方が解らない、、、、ので、地図と勘(方向音痴?)を頼りに いざ出発。ところが何と!道には雪が積もっているではないですか!雪道運転なんてもう十数年ぶりです。半分涙目でビビりながらノロノロ運転、。、でもワシントンへ向かい始めると高速道路は雪がほとんど解けていて、高速を降りた後の路面道路は霙だったので何とか無事ホテルには暗くなる前に到着しました。

今回の出張、ワシントンでは、NIH(国立衛生研究所)とコロンビア大学との共同研究(MN-166のヘロイン中毒患者の薬物依存への効果)の治験結果についてNIH、コロンビア大学の研究者らと集まり結果について詳細検討と今後の治験についての打ち合わせが目的です(また研究費がNIHからついたそうです)。明後日 月曜日はNIHのすぐ近くのホテルに1日缶詰で会議です。

他の4都市ではMN-221に関して、ERのドクター達、KOL(Key opinion leader)達と治験についてミーティングです。

最初のフィラデルフィアでは忙しいERドクターが20人以上も集まって(勤務中でないドクターは全員参加)頂き、MN-221についてのレクチャーをしました。レッドアイ(深夜出発)で未明に到着だったので最初はかなり眠かったのですが、質問が沢山きて、共同研究のオファーも頂き、今後の治験についてのアイディアやデザインなどについても話合い、とっても有意義な時間でした。現場でMN-221を使っているドクター達に”promising drug!” と言われるのは本当に気持ちが引き締まります。セントルイスでも治験責任者のドクターは「ブラインド スタディ(二重盲検試験)だけど、MN-221を受けた人とプラセボを受けた人の違いが私にはわかる!」と言うのです。実は異口同音に似た様な事を他のドクターからも何度か言われていたので、やっぱりそうか、、などと思っていました。

そうそう、セントルイスのドクター達と提出したSAEM (Society for Academic Emergency Medicine) への抄録が無事アクセプト(学会発表に受理)されました。この学会は今年5月にボストンで開催です。さらにMN-029 Phase I studyの論文も“Cancer Chemotherapy and Pharmacology”というジャーナルにアクセプトされました。(何月号に掲載されるかはまだわかりません)出張前には、MN-029 Phase I studyの治験責任者であり、この論文の筆頭執筆者であるDr.RicartにMediciNovaオフィスまで来ていただき、今後の開発予定などについて意見交換もしました。(しかし、このDr.Ricart, 当時は、テキサスの大きな癌・腫瘍の大規模治験センターで患者さんを診ていたのに、今はファイザー社のOncology部門の研究者になっています。、、、 微妙、、、)

と言う訳で、“救急科”(MN-221 ) “神経科”(MN-166)“腫瘍科”(MN-029) の3つを行ったり来たりで頭の切り替えが忙しい数週間です。

 松田 和子