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岩城裕一 岩城裕一

メディシノバ
代表取締役社長兼CEO
(最高経営責任者)
南カリフォルニア大学医学部泌尿器科学、外科学、病理学教授。1992年より移植免疫学・免疫遺伝学研究室ディレクター。取締役会長として創業設立より事業開発、資金調達等、事業全体の統括を支援。詳しくはこちら>>

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猫騒動

2006年6 月26日

猫騒動

時差ぼけで悩むことはあまりなかったのだが、今回はどうも時差ぼけにあたったようだ。それも猫のせいで。

成田からロサンジェルスまでの飛行時間は季節によって多少の違いを認めるものの、おおよそ9時間30分ほど。移動中の機内で寝ることができないというデリケートな方もたくさんいらっしゃるようですが、私は、ほとんどの飛行時間を睡眠に当てることができる才覚(?)の持ち主であります。コツですか。そんなに難しくありません。とにかく搭乗前に胃袋を一杯にして、眠気を誘う準備をしておくことです。インシュリンの血中濃度を高くしておくことにつきます。

今回もそれで望みました。あまりサービスが良いとはいえない航空会社(安いので仕方がありませんが、、、)の窮屈な席でも、離陸するかしないかの時点で眠っておりました。ここまでは順調、計画通り。

どのくらい経ったでしょうか。フライトアテンダントのびっくり声で目が覚めてしまったのでした。機内のざわめきで目が覚めたといっても、覚醒モードには程遠く、何のことかまったく様子がわかりません。その時です。黒い巨体をした猫がゆっくりと私の横を通り過ぎていったのです。どうしてこの場猫がいるのかということなんか考えられません。ただ自然に「なあんだ、猫か。可愛いじゃ。猫だって長旅にはストレッチが必要だし、、、」くらいの気持ちでした。アメリカの国内では機内に猫を連れている旅人に遭遇するのも珍しくはないのでごく自然な気持ちと思いきや、そんな気持ちを持った人ばかりが機内にいたわけではないことに気付いてびっくり。

あるアテンダントは、「冗談でない。大きなネズミが出てきたと思って肝を冷やしたよ」続けて、「早くケージにいれること」だって。それを聞いてなおびっくり。「この会社の飛行機にはネズミがすんでいるの?」猫ちゃんよ。逃げろ、逃げろ。もっと散歩しなさい。

国内の航空会社と比較して、とかくおおらかなアメリカの航空会社ははずと思いきや、猫嫌いのアテンダントに見つかっては万事休す。

我が家にも3匹の猫がいます。初めはバイリンガルで育てようと心がけておりましたが、結局は日本語での躾になってしまいました。日本語だけで育てて何が不自由かといえば、家を空けるときに、猫用ホテルに預けることができないということです。20年ほど前に1回だけアメリカで犬猫ようのホテルに預けたことがありましたが、英語でサービスされたことが余程つらかったのでしょう。引き取った時のやつれた姿は忘れられません。それ以来、家族の誰かが家出留守番をすることにしています。日本語でしつけられた猫が英語圏に突然放り入れられるわけですから、そのつらさは、猫でなくてもわかります。

個人的な意見。猫の散歩が機内で認められれば、多くの愛猫家が猫用に高い航空運賃を払うと思うのですが、一考に価しないのだろうか。

機内での猫騒動。こんなことを考えているうちにロス到着。話題を提供してくれた猫君。ありがとう。その代償、時差ぼけです。

2006625

岩城裕一

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