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プロフィール
岩城裕一 岩城裕一

メディシノバ
代表取締役社長兼CEO
(最高経営責任者)
南カリフォルニア大学医学部泌尿器科学、外科学、病理学教授。1992年より移植免疫学・免疫遺伝学研究室ディレクター。取締役会長として創業設立より事業開発、資金調達等、事業全体の統括を支援。詳しくはこちら>>

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年の瀬を前に

2007年11 月29日

ご心配おかけしております。

このところ株価が低迷しており、株主の皆さんに大変ご心配おかけしているのではと案じております。一度発表した新株発行に関しましてもどういう経緯で取り止めになったかについて分かり易くご説明するべきと考えておりますし、そういった情報不足などでも皆さんを心配な気持ちにさせているのではと反省しております。常日頃、社員に私が口を酸っぱくして言っているコミュニケーションの大切さというものを株主の皆さんに対して欠けていたのではと、ただ反省する次第。

さて、今回はブログ場を借りて、会社の状況を分かりやすくお話したいと思います。

プレスリリースでも説明しているように、MN-221 の喘息急性発作での結果は大変良好でした。喘息という病気が身近であることや、薬効メカニズムのわかり易さに加え医療先進国といわれているアメリカですら喘息急性発作用の“静注薬”がないことなどもありまして、我が社のパイプラインの中で最も欧米の投資家に理解され、そして支持されているのがMN-221 です。まだフェーズ2の段階ですが、なんとか、これを外に出さずに自社でやり遂げたいと思っているのは、我々がこのパイプラインに自信があるだけではなく、米国の投資家やアナリストの強い反応に“自信が確信”に代わったからです。(すみません松坂投手のパクリですね)

また多発性硬化症をターゲットにしたMN-166も先月プラハで行われた神経学会では非常に大きな反応がありました。欧州の多発性硬化症の大御所との共同研究など(株価やビジネスとはすぐに結びつかないと言われればそれまでですが)これも確実に大変良い方向に進んでいます。来年3月までには2年目の試験結果が分かります。

MN-305の不眠症は残念ながら良好な結果は得られずこれを不眠症の薬として開発することは中止にしました。

パイプラインの進捗状況はこれ以上でもこれ以下でもなく、本当に包み隠さず報告させていただいております。くどいようですが、MN-166はパートナーと開発することになると思いますが、MN-221は何としてでも自力でやり遂げたいという思いです。

そこで、この趣旨を理解していただく応援団を増やしたいと考えたのが今回の新株発行でした。しかし、それはある意味、日本で公開当時から応援して下っている株主の方にとっては、株が希薄化するわけですから、なかなか受け入れがたいというのも当然の気持ち、よく解ります。私も逆の立場でしたら、“ナンダト!”と思ったはずです。

しかし、新しい投資家がメディシノバの応援団になり、仲間が増えるということはひいては株価の上昇に連なると考えて決断したことでした。

実は、メディシノバの応援団になりたいという方はたくさんいたのです、が、株価が下がりすぎてしまってこのままでは現在の株主さんにご迷惑がかかるということでの新株発行の中止という苦渋の決断をしたわけです。

会社の製品や将来に何の興味のない、単なるお金儲け集団に自分たちの耕した畑を荒らされて、発育途中の稲を滅茶苦茶にされてはたまりません。現在の我社の株価低迷はどういう状況で起きているか、我々は重々承知しております。

年の瀬を前にご心配おかけしていること、本当に心苦しいのですが、今しばしのサポートお願い申し上げます。

また近いうちにブログでご挨拶を、、、、

岩城裕一

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