プレスリリース
4月7日のプレス・リリースで発表させていただいた通り、2年間にわたるMN-166フェーズ2完了後の結果が出ました。期待通りにMN-166を投与された患者さんのグループでは病気の進行が妨げられていました。MRI画像検査でも脳萎縮が減少していたという事実があらためて確認され、神経保護作用を示すサインとして明らかに認識されました。
さらに、最初の1年間の画像データに関しあらためて2ヶ月毎の読影を再度行ったところ、経時的に脳萎縮予防効果が見られたことも非常に嬉しい知らせでした。
日本語版のプレス・リリースで一部抜けていた箇所がありましたのでこの場をお借りしてまずはお詫びをするとともに、この部分について補足させていただきます。今回の発表に際して、一番大切であったのはSAB(学術顧問団)メンバーからMN-166の脳萎縮予防に非常に大きな支持を頂いたことです。SABミーティングでは非常にエキサイティングな議論が行われ、最後はメンバーの方たち全員から、治験は神経保護作用をターゲットとして治験のデザインをするべきなのでは?この薬を出来るだけ早く世に出せるような次の治験を進める事が何より優先!など大変有意義な助言を頂きました。
思い起こせば、昨年1年目での途中データ解析時に、想定外に“抗炎症作用”より強く示唆された“神経保護作用”ですが、従来の多発性硬化症の治療薬とは異なる作用であるため、最初は専門科の間でも多少の戸惑いがあったのでしょうか。昨年ワシントンで行われたSAB会議で最後まで神経保護作用に“??”という意思表示を示していた一人のメンバーがいたのですが、今回の会議では彼が誰よりもMN-166の効果を声高らかに論じ、翌日にも興奮したメールを送ってくれました。
今後のプランは治験パートナーを厳選し、また綿密で無駄のない治験スケジュールを立てて速やかに次のステージで進むことです。
株価が低迷しているこの状況で、我社を信じてサポートを続けてくださっている株主の皆様にこのような朗報をお届けできて望外の喜びです!!
興奮の余韻がまだ残る岩城裕一