Asthma Walk (2)
Asthma Walk (2)
今回も少しAsthma Walkに関するお話です。
このイベントが行われたのはサンディエゴの米軍基地の近くの映画トップ・ガンの舞台になった辺りです。サンディエゴの飛行場にも近かったため、2分ごとに離陸の轟音に悩まされました。主催者の挨拶や我社のマークの挨拶の合間をぬってひっきりなしに上空に飛行機が行き交っていたので、何度も中断の憂き目に会いましたが、でも、そんな雑音もなんのなんの。参加者の熱気が飛行機の加速度を上げるお手伝いをしていたような盛り上がりでした。
その折に気がついたのですが、スタートラインのすぐ横にはとてもカラフルなバスが1台止まっていました。よく見ると、窓もないしどうやら普通のバスとは違う様子。好奇心で中を覗くと、それは移動図書館ならぬ移動で肺を勉強する教室!バスの中は肺の模型や肺の機能を簡単に測る大きな笛吹きポンプのような物もあります。喘息がどういうものかを分りやすく説明したパネルの横には喘息の肺モデルがあり、気道が狭くなる様子が手に取るようにわかります。タバコを吸い続けた方の汚れた肺の写真なども、、、、
今でこそ私もタバコから縁遠くなりましたが、昔は結構吸っていた時代もある身。汚い肺の写真は結構堪えました!
このバスは非営利団体の方達がコミュニティーを回り、子供達や青少年に喘息のコントロールの大切さやタバコの害を教育するためのものだそうです。要請があればスケジュールが許す限り出張教育をしているということでした。ちなみに、サンディエゴのほとんどの小学校から出張依頼が来ているとのこと。肺の生理学の現場教育。日本にも紹介したいバスでした。でも日本では専売公社が強いので、、、、
イベントの最後には主催者の米国呼吸器協会の会長のグリーン女史が我々のブースに“You guys are great!!!” と駆け寄って来ます。それは、今回のイベントに多大な寄付を集めた事だけでなく、メディシノバが開発中のMN001とMN221のプロジェクトについてです。”We are waiting for your drugs!!” と。固い握手をしてイベントは無事修了しました。
「よし、喘息の薬を出さなければ」と思った次第。
皆さん、応援してください。
岩城裕一