MediciNova
メディシノバブログ
最新の投稿
カレンダー
2012年 10 月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
アーカイブ
プロフィール
岩城裕一
代表取締役社長兼CEO
(最高経営責任者)
岡島正恒
東京事務所代表、副社長
松田和子
医薬担当、副社長

« Claremont(クレアモント)大学院との提携プロジェクト | メディシノバ ブログ TOP | 薬物依存の治験について »

チーム・マスターズ・プロジェクト

2010/09/22

皆さん、ご無沙汰しております。サンディエゴもすっかり秋の気配を感じる毎日が続いております。9月を過ぎると近辺のビーチがワンちゃんに解放されるため、愛犬家の私にとってはとても満喫出来る季節です。

さて今日は先日松田先生がご紹介されたClaremont大学との”Team Masters ProjectTMPチーム・マスターズ・プロジェクトについてもう少し詳しく説明させて頂きたいと思います。

Claremont大学はロスから約70キロほど東に位置するクレアモント市にある大学で、特に同大学の名物プログラムであるDrucker School (MBA Program)は近年日本でも話題を呼んでいるプログラムです。

ピーター・ドラッカー氏は「マネジメントの先覚者」「マネジメントの巨人」「マネジメントの父」などと呼ばれていて、あのGEのウェルチ氏をして「ナンバー1、ナンバー2戦略はピーターからもらったアイデアだ」と言わしめるほどの影響力を与えています。あの有名なマッキンゼーにmanagement consultingというコンセプトを提示したのは彼であるという説もあるほどです。またイトーヨーカドーグループの創業者である伊藤雅俊氏とドラッカー氏はお互いに尊敬しあう30年来の親友で、同校に今まで2300万ドルもの寄付を行い、スクールの名称もドラッカー単独のものからThe Peter F. Drucker and Masatoshi Ito Graduate School of Managementと両者の名前が刻まれました。この影響からか多くの優秀な日本人学生も同校に在籍しております。

実はこのMBAプログラムの中の”Entrepreneur”企業家と言うクラスで、私がバイオテクノロジーの紹介をするために臨時講師として呼ばれた事がきっかけで同校との交流が始まりました。

チーム・マスターズ・プロジェクトは、MBSMaster of Bioscience)のプログラムの中でもっとも重要なプロジェクトで、日本で言う卒業論文に匹敵するものになります。プロジェクトの期間は一年間に及び、企業から選ばれた約4-5人の生徒が専任教授の指導を受けながら、毎週最低20時間の時間を費やしてプロジェクトを進めていきます。以下がメディシノバのメンバーです:

KGITeamMediciNova

写真左から:

ジャスティン・シン 予算担当

トレバー・セル   プロジェクトマネージメント担当

コーリー・オザー コミュニケーション担当

シェファーリ・ナグラニ    プロジェクトリーダー

ジェイコッブ・グラハム    書記

とっても優秀なメンバーばかりで、メディシノバの社員も大いに刺激を受けて一緒に頑張っています。生徒さん達には、まずノンコア開発品の中のMN-029(固形癌)を中心に大手コンサルティングファームが行うようなリサーチをして頂くことになりました。こうして将来バイオ業界を支えて行く優秀な生徒さんとこのプログラムを通して交流し、彼らのメンタリング(助言)を出来る事に喜びを感じています。

また以下が本年度のチーム・マスターズ・プロジェクトに参加している他企業とプロジェクトのリストです:

Abbott     Intellectual Property Valuation Project

Allergan Optimizing Development Capacity

Beckman Coulter Product Life Cycle Management Analysis

BioMarin     Cell Growth Optimization

Celgene    Injectable Cellular Therapeutic

Claremont BioSolutions   Development and commercialization of a novel, disposable, integrated cartridge for the rapid detection of organism associated with Hospital Acquired Infections

Eli Lilly     Scenario planning for tailored therapeutics

Gilead Sciences     Use of Near-Ir spectroscopy for finished product release testing as an alternate to Karl Fischer testing for the determination of moisture

Life Cell   Pathogens and biofilm in the healing process for chronic wounds and surgical reconstruction

Life Technologies Technology assessment of digital nucleic acid amplification/Simplifying transgenic animal development

Tecan Investigation of global alternative markets for new product

Veracyte     Opportunities in specific molecular diagnostic markets

浅子 信太郎