経済評論家の三原淳雄先生の訃報
ボストンの空港の待合室にいます。今日はスタディ・サイトの訪問が終わり、カリフォルニアに戻る予定です。
治験責任ドクターやスタディコーディネーターとの打ち合わせが朝一番に行われ、ER、薬剤部(治験薬を管理している)血液検査室(治験中に採取される血液サンプルのプロセスを行う)などの見学を行ない、お昼前にはすべてが終わりました。
飛行機は念のために余裕を持って夜の便にしていたので、早い便に変更しようとカウンターで聞いたら何と変更するのに、変更手数料とチケットの差額で600ドル以上も払わなくてはいけないとのこと!5時間早く帰れるとはいっても600ドル以上も払うのは割が合わないです。変更は中止、待合室のベストスポット(パソコンのコンセントが差し込める電源がすぐ傍)を見つけて、5時間ここでのんびり仕事・その他をしながら過ごすことにしました。空港ではネット接続があるので時間潰しには問題がありません。
たった今、日本のネット新聞を読んでいたら、経済評論家の三原淳雄先生の訃報が報じられていました。
もう2年以上も前になりますが、個人株主様向けの説明会で三原先生とご一緒させて頂いた事があります。
三原先生の講演の後に、東京代表の岡島さんと会社説明のプレゼンテーションを行った後、三原先生と3人での対談という形の会でした。前もって岡島さんから、「今度の説明会では“とても人気があるカリスマ経済評論家”の三原氏とご一緒するよ」と聞かされており、カリスマ経済評論家というからにはとても厳つい感じの方かしら、、と想像していましたが実際にお会いした三原先生はとてもシャープで人の心をパッと掴むとてもチャーミングな方。対談といっても終始、三原先生が私達をリードして下さり、日本の経済状況の展望など絡めながらメディシノバの強みを引き出すような話をして下さり、又、経済や株式市場の事に全く疎い私に配慮して答えられるような質問を振って気を遣って下さいました。説明会の後は夕食とお酒もご一緒しとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
先生には直々に有名投資家のウォーレン・バフェット氏について色々と教えて頂きました。メディシノバ社が実際に進めているパイプラインの話を聞いて目を細めて“いいねー、夢があっていいよー”“今の日本は元気が無いからなー。こういう時だからこそアメリカで日本人、日本の会社が頑張っているのは本当に大事だよ。頑張りなさいよ。応援しているからね。”と言って下さった事にとても勇気づけられました。それ以来、先生のブログを楽しみに読んで経済についても勉強していました。昨年末に体調を崩されたものの回復している様子でしたのに、、、とても残念です。
心よりご冥福をお祈りいたします。
松田 和子