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« 経済評論家の三原淳雄先生の訃報 | メディシノバ ブログ TOP | 浙江医薬(ZMC)との合弁会社設立について »

浙江医薬との中国合弁会社設立調印式から帰国して

2011/03/06

ご無沙汰しております。

本当に長い間ブログをお休みしておりました。

昨晩、中国杭州での調印式より帰国したところです。

やっと中国の最大手製薬会社の1社である浙江医薬股份有限公司Zhejiang MedicineCo., Ltd. (以後ZMCと書きます。)と合弁会社設立の基本合意を取り交わした事を発表出来るようになりました。

このような話をまとめていくにあたり、途中経過等を説明会、ブログで語る訳にもいかず、非常に歯がゆい思いもしていました。

最近、中国に行かれたことのある方はその発展ぶりに驚かれたと思います。

私も昨年、3年ぶりに中国本土に出張し、その変化に驚きました。それもそのはずこの間、中国はオリンピック、万博を経験し、あらゆるものが整備されてきたのです。

また、その潜在的な医薬品市場は巨大なもので、国民全体の所得水準が底上げされるなか急速に西洋医薬品(中国で一般的に医薬品というと漢方薬を指すので区別するため、あえてこのように呼びます)の売上高が拡大してきています。ここ数年は売上高が前年比2040%伸びている製薬会社は当たり前で珍しいことではありません。実際に日本の上場している全製薬会社の時価総額合計と中国の上場している全製薬会社の時価総額合計がほぼ同じレベルになっております。それもそのはず片や2010年問題で売上を伸ばすどころか維持することができるか否かという状況の企業の株式価値と売上が年率数十%成長の企業の株式価値と売上規模の違いは大きいものの、将来価値を織り込む株式市場の評価は納得できるものです。

今までの中国での新薬開発は欧米、日本で既に上市している薬を中国に導入してくること、または漢方薬の新薬が中心でしたが、ここ数年で世界に先駆けた新薬(一類新薬)を自国で開発していこうと大きく方向転換したのです。

また、ZMCは「中華人民共和国科学技術省より新薬開発に関わる6大ビジネスインキュベーターのひとつと同社が指定された」とプレスリリースに記載しており、この意味は中国政府より一類新薬にチャレンジするように指定された開発力のある6社の製薬会社の内の1社ということです。一類新薬にチャレンジすることにより「国家新薬研究基金」からの資金提供を受けられる可能性があることを意味しているのです。

このような環境下でZMCの一類新薬にチャレンジしようとするニーズと当社の潜在的な巨大市場である中国市場の開拓ニーズが一致し、合弁会社設立を決めたものです。

ZMCは従業員数約4千人の内、専門技術を有する従業員が約40%(1600)という、高い開発力を有する製薬会社です。彼らがMN-221で一類新薬にチャレンジしようと決めたことは大変光栄なことと考えております。

近々、一緒に本件を進めてきたDr.松田よりブログでの報告があるかと思います。

皆様、引き続きサポートの程宜しくお願い致します。

2011-03-03 17.46.29 
 (プロのカメラマンが撮影していたのですが、まだ入手出来ておりませんので、私の携帯で撮影した画像をとりあえず貼り付けます。)

岡島 正恒