2006年10 月 9日
Asthma Walk (1)
このところナスダック上場への準備で東京・サンフランシスコ・シカゴ・ニューヨーク・サンディエゴ・ニューヨークにと世界中あちこちに神出鬼没。色々とお話したいことはあるのですが、ブログに私の日常をありのまま書いてしまうと株価に影響を与えるような情報として証券取引所の規定に触れる可能性があると言われブログ更新を心ならず控えていた次第です。言い訳ではないんですよ本当に。皆さんにはご報告したいことは沢山あるのです。
さて今週末の私は出張強行軍の合間を縫ってサンディエゴにトンボ帰り。日曜日のイベントのために無理を押してニューヨークから2日だけ戻ってきたその理由は私共Medicinova社が先週日曜日に地元San Diegoで行われたAsthma Walk (日本語に直すと喘息歩け歩け大会)のメインスポンサーをしていたからです。喘息への理解を深めてもらうことを目的としたアメリカ呼吸器協会主催のイベントで喘息の患者さんやその家族・友人、喘息の治療に関るドクターやナース、呼吸器療法士の方等等多くの人が集まり皆で5マイルを歩きました。このようなイベントはラジオ局やテレビ局、地元の新聞社が取材の訪れるために世間の方に喘息について関心を持ってもらう良い機会になるわけです。
皆さんご存知のように我々は喘息薬のプロジェクトが2つ進行中ですし地元サンディエゴでの開催でしたのでメインスポンサーとして協賛したわけです。
我社の社員は休日返上で朝早くから会場でお手伝い。スタートの挨拶は我社の若手マークが務めました。私も今まで知りませんでしたが彼は子供の頃喘息持ちで何度も救急病院に駆け込んだ経験があるそうです。そんな自分の体験談を交えて参加者の心をぐっと掴む本当に素晴らしい挨拶をしてくれました。そして我社スタッフ全員の笛吹きを合図に参加者はスタート。マラソンのように走る人、おしゃべりを楽しみながら楽しく歩く人、みんながそれぞれ自分のペースでウォーキングを楽しんだ一日でした。
ちょうど数日前に日本の新聞で若手落語家の方が喘息重積発作で急逝されたという悲しいニュースを目にしたばかりでした。実は今回のイベントでも16歳の息子さんを喘息重積発作で亡くされたご両親がマークの挨拶に先立ってスピーチをされました。涙をこらえながら亡き息子への思い、友人や先生への感謝を述べた後、やはり最後は涙をこらえきれず息子を救えなかった無念な想いを語っていた時はわたしももらい泣き。
このような不幸を無くすために我々Medicinovaは頑張っているのだという事を社員皆と一緒に感じることができて益々気持ちを引き締めた週末でした。
岩城裕一