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プロフィール
岩城裕一 岩城裕一

メディシノバ
代表取締役社長兼CEO
(最高経営責任者)
南カリフォルニア大学医学部泌尿器科学、外科学、病理学教授。1992年より移植免疫学・免疫遺伝学研究室ディレクター。取締役会長として創業設立より事業開発、資金調達等、事業全体の統括を支援。詳しくはこちら>>

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理不尽

2006年10 月19日

理不尽

急遽、サンフランシスコでの会議が明朝にセットされたので朝一の飛行機で飛ぶことになった。ただいま、午後11時。出発は朝一なので午前6時。ほんの7時間後の出発である。

 座席の空き具合を見るとほとんど空いている。普通に考えれば、ほとんどの席が空いているのだから、もう最後、多くの人に乗ってもらえるように航空運賃は安くて然るべきであろう。ところがどっこい。思いっきりのフルフェアである。最後になって予約をする客はどんなことがあっても乗るはずだから、思いっきり運賃をふんだくってやろう、ということなのだろうか。サンフランシスコまでは7万円もするとのこと。冗談でない。7万円も出したら日本まで行けてしまう。こうなったら、絶対に格安航空券で飛んでやる。ということで、対岸のオークランドに飛ぶことにした由。2万円ですみました。

世の中には理不尽なことが多い。いや、本当に多いと思う。理不尽とは道理に合わないこと。

 その代表が、飛行機の運賃。向こう岸に飛ぶだけで7万円が2万円に。これってやっぱり理不尽でしょう。メディシノバの株価も理不尽といいたいところですが、、これをつつくと叱られそうなので堪忍。

 愚痴ったブログ、ちょっとみっともなかった?反省。でも誰かに言いたかったのです。

岩城裕一

皆さんありがとうございます

2006年10 月17日

皆さんありがとうございます

10月13日、サンディエゴで臨時株主総会が開催されました。NASDAQ上場のために必要な条件、つまり1株5ドル(約600円)を満たすために、10株を1株にするという提案を認めていただくためのものでした。

8000人以上の株主さんがいらっしゃるということから、この提案したいして過半数を頂くことは相当に難しいと言われておりましたが、72%もの株主さんからの賛同を得ることができたこと、心よりお礼申し上げます。この数字は、多くの株主さんが私たちの将来に期待していることのメッセージと受け取りましたが、同時に、早急に期待に応えるべく責任を痛感しております。

任せてください。ご期待に沿えるよう頑張ります。

ブログの誌上を借りて、取り急ぎお礼に代えさせていただきます。

ありがとうございました。

岩城裕一

Asthma Walk (2)

2006年10 月17日

Asthma Walk (2)

今回も少しAsthma Walkに関するお話です。

このイベントが行われたのはサンディエゴの米軍基地の近くの映画トップ・ガンの舞台になった辺りです。サンディエゴの飛行場にも近かったため、2分ごとに離陸の轟音に悩まされました。主催者の挨拶や我社のマークの挨拶の合間をぬってひっきりなしに上空に飛行機が行き交っていたので、何度も中断の憂き目に会いましたが、でも、そんな雑音もなんのなんの。参加者の熱気が飛行機の加速度を上げるお手伝いをしていたような盛り上がりでした。

その折に気がついたのですが、スタートラインのすぐ横にはとてもカラフルなバスが1台止まっていました。よく見ると、窓もないしどうやら普通のバスとは違う様子。好奇心で中を覗くと、それは移動図書館ならぬ移動で肺を勉強する教室!バスの中は肺の模型や肺の機能を簡単に測る大きな笛吹きポンプのような物もあります。喘息がどういうものかを分りやすく説明したパネルの横には喘息の肺モデルがあり、気道が狭くなる様子が手に取るようにわかります。タバコを吸い続けた方の汚れた肺の写真なども、、、、

今でこそ私もタバコから縁遠くなりましたが、昔は結構吸っていた時代もある身。汚い肺の写真は結構堪えました!

このバスは非営利団体の方達がコミュニティーを回り、子供達や青少年に喘息のコントロールの大切さやタバコの害を教育するためのものだそうです。要請があればスケジュールが許す限り出張教育をしているということでした。ちなみに、サンディエゴのほとんどの小学校から出張依頼が来ているとのこと。肺の生理学の現場教育。日本にも紹介したいバスでした。でも日本では専売公社が強いので、、、、

イベントの最後には主催者の米国呼吸器協会の会長のグリーン女史が我々のブースに“You guys are great!!!” と駆け寄って来ます。それは、今回のイベントに多大な寄付を集めた事だけでなく、メディシノバが開発中のMN001MN221のプロジェクトについてです。”We are waiting for your drugs!!” と。固い握手をしてイベントは無事修了しました。

「よし、喘息の薬を出さなければ」と思った次第。

皆さん、応援してください。

岩城裕一

Asthma Walk (喘息撲滅歩け歩け大会)

2006年10 月 9日

Asthma Walk (1)

このところナスダック上場への準備で東京・サンフランシスコ・シカゴ・ニューヨーク・サンディエゴ・ニューヨークにと世界中あちこちに神出鬼没。色々とお話したいことはあるのですが、ブログに私の日常をありのまま書いてしまうと株価に影響を与えるような情報として証券取引所の規定に触れる可能性があると言われブログ更新を心ならず控えていた次第です。言い訳ではないんですよ本当に。皆さんにはご報告したいことは沢山あるのです。

さて今週末の私は出張強行軍の合間を縫ってサンディエゴにトンボ帰り。日曜日のイベントのために無理を押してニューヨークから2日だけ戻ってきたその理由は私共Medicinova社が先週日曜日に地元San Diegoで行われたAsthma Walk (日本語に直すと喘息歩け歩け大会)のメインスポンサーをしていたからです。喘息への理解を深めてもらうことを目的としたアメリカ呼吸器協会主催のイベントで喘息の患者さんやその家族・友人、喘息の治療に関るドクターやナース、呼吸器療法士の方等等多くの人が集まり皆で5マイルを歩きました。このようなイベントはラジオ局やテレビ局、地元の新聞社が取材の訪れるために世間の方に喘息について関心を持ってもらう良い機会になるわけです。

皆さんご存知のように我々は喘息薬のプロジェクトが2つ進行中ですし地元サンディエゴでの開催でしたのでメインスポンサーとして協賛したわけです。

我社の社員は休日返上で朝早くから会場でお手伝い。スタートの挨拶は我社の若手マークが務めました。私も今まで知りませんでしたが彼は子供の頃喘息持ちで何度も救急病院に駆け込んだ経験があるそうです。そんな自分の体験談を交えて参加者の心をぐっと掴む本当に素晴らしい挨拶をしてくれました。そして我社スタッフ全員の笛吹きを合図に参加者はスタート。マラソンのように走る人、おしゃべりを楽しみながら楽しく歩く人、みんながそれぞれ自分のペースでウォーキングを楽しんだ一日でした。

ちょうど数日前に日本の新聞で若手落語家の方が喘息重積発作で急逝されたという悲しいニュースを目にしたばかりでした。実は今回のイベントでも16歳の息子さんを喘息重積発作で亡くされたご両親がマークの挨拶に先立ってスピーチをされました。涙をこらえながら亡き息子への思い、友人や先生への感謝を述べた後、やはり最後は涙をこらえきれず息子を救えなかった無念な想いを語っていた時はわたしももらい泣き。

このような不幸を無くすために我々Medicinovaは頑張っているのだという事を社員皆と一緒に感じることができて益々気持ちを引き締めた週末でした。

岩城裕一

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