東北関東大震災
アメリカのテレビニュースでの報道ではきっと伝えきれないでいる壊滅的な被害が起きているのではないかと大変懸念しています。
取締役員が揃う3か月に一度のボードミーティングが行われた3月10日の夜(アメリカ西海岸時間)、直前の長い出張の疲れが急に出たのか強い睡魔に襲われ、いつもより早めにベッドに潜り込んだ私のiPhoneに頻回に届くText メッセージやe-mailで日本での地震の発生を知りました。アメリカのテレビニュースでも緊迫して伝えられる状況。地震の後にも心配される津波による被害を繰り返し報道しているテレビ。すぐに掛けても日本への電話は全く繋がらず、一体どういう状況なのかと凄く心配しました。翌朝、アメリカに出張していた岡島代表と話して初めて日本の状況が少し伝わってきました。私が想像していたよりもずっと状況は深刻でした。この日は日本の人々を気遣うメールやTextメッセージを世界中の仕事関係者から沢山頂きました。心配して下さった方達には深く感謝致します。
その後のテレビやインターネットニュースの報道で、原子力発電の建物が爆発したとか、津波での被害が当初の想定よりもずっと深刻であったという状況も伝わってきています。まるで作られた恐怖映画かのような、津波の引き起こした信じられない被害映像。何と言っていいのか言葉もありません。
このような悲惨な大惨事に見舞われているにも関わらず、被災者の方々が暴動を起こす事も無く、商店に押し入る事も無く、礼儀正しく長打の列に並んで飲料水や食料の供給を待っている様子に、世界中の多くの人が感動しています。「このような状況で、パニックになったり、わめき散らすこともなく、冷静にふるまう日本人は“徳”の高い人々。信じられない!」とさかんに報道されています。
まだまだ寒さも厳しく、避難生活を送っていらっしゃる方、家族や友人の安否を気遣いながら過ごしていらっしゃる方々はどんなにか不安で心細い状況かとお察しします。余震も続いている様子です。
皆様の安全と復興への希望をただただ祈るばかりです。
松田 和子